本場のサウナは何が違う?日本とフィンランドのサウナ事情
目次・概要
最近では日本でも当たり前のように使われているサウナ。
プールや温泉、スポーツジムで汗をかくために使っている人も多いと思います。
そんなサウナが実はフィンランドが発祥の地というのはご存知でしょうか?
サウナという単語自体がフィンランド語からきているものなのですが、どうやら日本とフィンランドではサウナの使い方が少し異なっているようです。
今回は日本とフィンランドのサウナの違いについて紹介していきます。
フィンランドで本場のサウナを利用する際に間違わないようここで知っておきましょう。
フィンランド人にとってのサウナはお風呂と同じ?
日本でのサウナは高温の部屋で湿度を上げてじっとりと汗をかくイメージがあると思います。
しかし、フィンランドのサウナは日本とは違い湿度は高くても温度は低めに設定されています。
これはフィンランドのサウナが日本でのお風呂と同じ役割を持っていることが理由です。
フィンランドのサウナは蒸気を浴びて汗をかき、外に出て体を冷やすことを繰り返していきます。
こうすることでお風呂で汗を流したような解放感と疲労の回復をしているのです。
フィンランドの家には家族で利用するサウナを設置しているところが多いですが、反対にお風呂に入るためのバスタブがある家はほとんどありません。
なので、身体を温める目的は同じでも用途は日本とは少し異なっているのです。
日本ではあまり見ないフィンランドならではのサウナ
日本でもお風呂は様々な種類があるように、フィンランドでもサウナの種類がいくつか存在します。
ここではそんなフィンランドならではのサウナを紹介します。
ロウリュ
フィンランドの家庭で一般的に使われるのは熱した石に水をかけることで水蒸気を発生させるロウリュというサウナです。
石を温めるのは薪や電気などのストーブで、部屋に置かれた石に打ち水をすると水蒸気がサウナ部屋全体に広がっていきます。
温度を上げたい場合は更に打ち水をして、心地よい環境に調整していくこともできるものです。
スモーク
フィンランドの伝統的なサウナと言われるのが煙突のない部屋で温まるスモークサウナです。
こちらは打ち水はせずに、大きめのストーブで薪を燃やして、長い時間をかけて部屋を暖めます。
その後に煙を外に逃がすと、燻製をしたような香りと蒸気に包まれたサウナで部屋が完成するのです。
入るとその匂いが染みつきますが、落ち着いた空気を味わえるものになっています。
アイスサウナ
アイスサウナは冬にだけ作られるサウナで、氷のブロックを積み上げたかまくらのようなサウナ部屋です。
内部にはストーブがあり、周りが氷であるため熱くなり過ぎないサウナになっています。
交流の場として使われるフィンランドのサウナ
家にサウナがあるのが当たり前であるフィンランドですが、町の中にもサウナ場は多くあります。
湖畔の傍に作られたサウナは、温まった後にすぐに湖で身体を冷やせますし、ロープウェイのようにサウナ部屋が吊るされた移動式サウナでは景色を楽しみながら温まることができます。
このような娯楽としても楽しめるサウナはフィンランドでは交流の場となっており、サウナ部屋や外で涼む時もコミュニケーションを取っている人が多く見られるものです。
フィンランドのサウナは基本的に男女共に裸で入るものですが、施設によっては水着の着用や男女の部屋を分けてくれているものもあります。
旅行の際にフィンランド人と話してみたい人は自分が行きやすい環境のサウナに行って、交流をしてみるのもいいかもしれません。
まとめ
最後にまとめとしてフィンランドのサウナの特徴を挙げていきます。
- フィンランドのサウナは湿度高めでそこまで温度は高くない
- 日本におけるお風呂と同じ役割で家にあるサウナに入る
- ロウリュやスモーク、アイスサウナといった種類がある
- 施設のサウナは交流の場として使われている
日本とは違う役割であっても心地よい空間としてサウナは使わているものです。
フィンランドに観光の際はぜひ本場のサウナも楽しんでみてください。