漢字に親しみを覚える外国人が増加
海外から日本への外国人観光客は年々増加しています。
日本政府観光局によると、2019年の訪日外国人旅行者数は3188万人です。
史上初めて3000万人を突破した2018年に引き続いて過去最多を記録しました。
海を渡って来日した彼らの日本への関心は、和食やお寺や神社などを観光するというスタイルから日本人の日常生活へと広がりつつあります。
その1つが漢字です。お土産屋さんでは漢字が書かれたTシャツやうちわなどの様々なグッズが売られています。
さらに、最近では自分のローマ字名を漢字に変換してくれるアプリまで登場しました。
外国人が漢字に魅力を感じる理由を探っていきます。
外国人にとって漢字の魅力とは
日本語がわからない外国人が漢字を見たときにその意味を理解することは難しいです。
むしろ、左右対称の形や線の曲がり具合がかっこいいなど見た目から印象を抱います。
美術館で絵画を見たときのように漢字をアートとして捉えることで、彼らは漢字に関心を示すことも多いです。
漢字は一文字で意味を示します。
また、その意味をあらわした形をしているものが多くあります。
もし、外国人が漢字の意味を理解できれば、彼らの漢字に対してさらに魅力を感じるようになると思います。
なぜ、外国人が自分の名前を漢字にすると喜ぶのか
外国人の名前を漢字変換するアプリが登場したことで、外国人は自分の名前がどのような漢字で表記されるかを知ることができるようになりました。
さらに、このアプリは当てられた漢字の意味が同時に表示されます。
自分の名前が漢字で現わされたことによって、その意味を知りたいという外国人のモチベーションは高まると思います。
意味を理解できれば、漢字に対して見た目で抱いていた印象とは違った感想を持つことになります。
つまり、自分の名前を通して日本語を学ぶことを可能にします。
旅の思い出というよりも日本語を学ぶという体験を得られることが、外国人が自分の名前を漢字に変換することに喜びを感じる要因になっていると思います。
漢字という共通のテーマで文化交流が盛り上がる
漢字という共通のテーマで日本人と外国人が交流すれば、大いに盛り上がるかもしれません。
日本人は海外の方々に対して漢字にまつわるストーリーを教えてあげることができます。
例えば、漢字には部首があり同じ部首を持つ漢字には似たような意味があることです。
日本人の話を聞いた外国人は漢字の奥深さをさらに知ることになります。
一方、外国人の視点から見た格好や画数などの漢字の印象を日本人は聞くことができます。
普段の生活で無意識に使っていた漢字から新たな気づきを得られるかもしれません。
漢字は日本と海外の人々を結びつけお互いの文化交流を活発化させるツールになると思います。
まとめ
年々、増加する外国人旅行者の関心は、彼らの観光スタイルは、お寺や神社などの観光という形から一歩前進し、
興味が向かった先は日本人にとっては当たり前で特別に意識することのない漢字です。
様々な漢字グッズを身に着けてお土産として母国に持ち帰るだけではありません。
自分のローマ字氏名を漢字に変換するサービスが登場したことで、漢字の意味までも知る機会を得られました。
また、漢字で示された自分の名前を見てその文字の意味を知ることで、彼らは日本語の理解が深まることもあります。
この体験に彼らはうれしさを感じていると思います。
日本人と外国人が文化交流する際も、お互いに漢字を知っていれば、大いに盛り上がります。
異なる国の者どうしが漢字という文字に対して、どのような思いを抱いているのかがわかれば、新たな発見が得られるかもしれません。