日本人も見習いたい!ドイツ人が大切にする「シンプルライフ」
目次・概要
どんどん変化する流行や、目まぐるしく発展するテクノロジー。
インターネットで簡単に買い物もできる時代であることもあいまって私たちの周りはいつでも新しい物に溢れています。
また、勿体無いという気持ちから物を捨てられず、いつの間にか家に物が増えすぎていませんか?
世界の中でも物を買わない、増やさない国民性だと謳われる国があります。
それはドイツ。
ドイツ人の無駄なものを買わず、今あるものを大切に使い、そしてエコへの意識も高くゴミも増やさない合理的な生活を一言で表すならそれは「シンプルライフ」。
近年日本でもドイツ人のシンプルライフが注目をあび、憧れる人が増えています。
物が溢れる時代だからこそ、生活を見直してシンプルで美しい暮らしを目指してみませんか?
壊れたものは直して使う!「買わない」という選択
まずドイツ人が物を「買わない」と言うことはどういうことでしょうか。
それは単にケチであるとか、選ぶことを面倒臭がっているといった「買わない」ではないのです。
根底にあるのは、「物を大切にする」という考え方。例えばテーブルが壊れてしまった時、ドイツ人はそれを捨ててしまうのではなく直して新たな命を吹き込むのです。
現代人はどうしても「直すより新しいものを買ったほうが早いし安い」という考えに走りがちですが、ドイツ人にとっては一つのものを長く使い続けることが一つの美学。
ものを買わないという言葉の裏には、新しいものを買う必要がないという意味が隠されているのですね。
ドイツはエコ大国!ゴミは増やさずリサイクル
ドイツはエコ大国としても有名です。
最近日本でも盛んに実施されるようになってきたレジ袋の有料化やコーヒーショップのリユースカップの使用は、ドイツでは当たり前のようにずっと前から行われていました。
既存のものを上手に使いまわすことはゴミも減らし、環境にも優しいですね。
ドイツは全ゴミ排出量中の資源ごみの割合が高く、国民全体的にリサイクルへの意識が高いことが伺えます。
また、ドイツは引越しや大掃除で不要な家具や家電が出た際は家の前に置いておくと、通りかかった人が必要なものを持って行き使ってくれるという光景が日常的にあるそうです。
こういったエピソードにも、ドイツ人のゴミを増やさないという考え方が垣間見えます。
誰かの不要なものが、他の誰かの必要なものになり回っていく…これも一つのリサイクルですよね。
買ったものは一生物。限られたものでシンプルに暮らす美しさ
物を買わないドイツ人ですが、もちろん全く買わないわけではありません。
ドイツ人が物を買う時、それは一生使うという前提を持って物選びを行います。
お店に行って、もしくはインターネットでポンポンと買い物をするのではなく、長い時は数年をかけて検討を繰り返し、納得いったものを家に迎え入れるのです。
気に入ったものを買う時、ドイツ人は金額にはこだわりません。
なぜなら、長く使えば使うほどコストパフォーマンスは上昇し、結果的には高い買い物にはならないから。
安いものを買ってすぐ壊れてしまい、また次のものを買う…そうやってお金を減らすよりも合理的な考え方ですね。
そうやって時間をかけてもの選びを行うドイツ人ですから、家にあるものは多くありません。
使い道が一つしかないような便利グッズを購入したり、よく使うからといって同じものの数を増やすことをしないので、室内はすっきりとシンプル。
自分が何を持っているか全て把握しているのもドイツ人の自慢なのです。
まとめ
ドイツ人の合理的でシンプルな暮らしについて紹介してきました。
必要なものだけを身の回りにおいて長く大切に使うという考え方は、ゴミの増加や環境破壊が問題視される今、再度注目されるべきですね。
便利なものに囲まれた生活もいいものですが、たまに窮屈さも感じてしまうもの。
持ち物は人の内面を表すと言います。
ドイツのシンプルライフをお手本に、一度本当に必要なものはなんなのか自分の身の回りを見直してみましょう。
もしかしたら、物の多い生活では見えてこなかった自分の本質を見つめるいい機会になるかもしれませんよ。