アメリカ文化を真似た日本人
戦後、日本はアメリカ文化への憧れを抱いていました。
市民の生活を豊かにするモノを自分たちも手に入れたい。
この思いを抱き追いつけ追い越せの精神で日本人は行動しました。
その後、日本人の生活は欧米諸国と肩を並べるまでになり、ついに先進国の仲間入れを果たしました。
外国の文化を取り入れようとして日本が輸入したものは車や家電だけではありません。
ハンバーガーやコカ・コーラなどの食べ物も海を渡って日本へとやってきました。
特に、グルメ都市として有名なニューヨークからもたらされたパンケーキやドーナッツはトレンドフードとして若者を中心に多くの支持を集めました。
次に日本にはどのようなグルメが上陸するのでしょうか。
今後の食のトレンドを探っていきます。
たい焼きとアイスを合体したお菓子が人気
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今、ニューヨークの若者から支持を集めているスイーツはたい焼きです。
しかし、日本で食べられているものとは少し違います。
たい焼きの口からソフトクリームが飛び出しています。
たい焼きアイスと呼ばれているお菓子は、見た目が面白くSNSを通じてブームになりました。
たい焼きアイスを発明したのは店の創業者でもある中国出身の方です。
彼は日本旅行をした際に魚の形をしたワッフルを見つけて感動しました。
これをアメリカでトレンドになりつつあったソフトクリームと組み合わせたら面白いのではないかと思いついたのが販売に至った経緯です。
店はニューヨークだけでなくカナダにも出店するまでになりました。
見た目にインパクトがあることが重要
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たい焼きアイスは見た目にインパクトがあります。
ソーシャルメディアの普及によって日常の一コマを写真で撮ることは若者の日常になりました。
美味しいだけでなく、カラフルな見栄えなど写真うつりを魅力的にする食べ物が若者の間でブームになっています。
彼らは、食を通じて他者とのふれあい、おしゃれな洋服を見せるように自分が買った食べ物をアピールしたいのかもしれません。
彼らにとって、食べるという行為はエンターテインメントの1つになりつつあります。
人工肉を使ったハンバーガー
ニューヨークでは、肉の代わりに大豆や芋などの植物由来の材料を使ったハンバーガーが人気です。
大豆の根から抽出された物質が肉独特の味を再現しています。
焼くと肉汁が滴り見た目だけでなく味や触感もお肉と変わりません。
さらに、ボリュームがあり本物のハンバーガーと変わらないことが人気の理由と言われています。
健康やエコに配慮した姿勢
スウェーデン人の16歳の少女が国連で大人たちに地球温暖化の危機を訴えたように、環境への関心は世界中に広がっています。
環境問題の1つとして水不足があります。牛や馬などは穀物をエサにしています。
しかし、穀物には大量の水が必要なため肉の消費量を減らす必要性が叫ばれています。
また、ニューヨークではヘルシー志向の市民が増えています。
ヨガやスポーツジムで体を動かすことで健康体を保ちたいと考えている人が多いです。
彼らは、食事においても野菜中心の健康を意識した食生活を送っています。
肉を使わないハンバーガーは、これらを配慮した食品ともいえると思います。
まとめ
食のトレンドの発信地であるニューヨークから日本にやってきたグルメは、日本人からも人気を集めました。これから日本でブレイクする可能性のあるトレンドフードはたい焼きアイスと人工肉を使ったハンバーガーです。
ニューヨーカーから支持されているこれらの食べ物は、味だけが人気の理由ではありません。写真に撮って知人に見せたくなるような見栄えをしているスイーツや近年深刻な社会問題として取り上げられている環境や健康を意識したフードです。
トレンドフードには食する人々のライフスタイルや価値観が反映されています。流行のグルメから社会の変化を探ってみるのも面白いと思います。