土日・休日に「寝だめ」は効果なし【寝留めは無駄で逆効果・疲れる上に悪影響有り】

土日・休日に「寝だめ」は効果なし【寝留めは無駄で逆効果・疲れる上に悪影響有り】

土日・休日にいつもよりも多く眠る寝だめ

寝だめは効果なし_ひたすら寝る女性

厚生労働省が行った最新の調査によると、日本では1日平均睡眠時間が男女ともに6時間未満の成人が4割いることがわかりました。仕事や家事が忙しく十分な睡眠時間を確保できないことが原因です。
1日の理想の睡眠時間よりも実際に眠った時間が少ない場合、その差は睡眠負債と言われています。この言葉が2017年に流行語大賞でベスト10入りしたことからも睡眠不足の国民は多いといえます。
この差を埋め合わせるために土日・休日にいつも以上に睡眠をとる行為を寝留めといいます。


寝留めをすると体内時計がずれる。

人間には体内時計によって睡眠と覚醒のリズムがあります。外の光を浴びることで睡眠物質であるのメラトニンの分泌を停止させます。そして、光を浴びた16時間後に眠気が生じる仕組みになっています。
しかし、平日と週末で寝る時間と起きる時間に数時間のずれがあると、体内時計にずれが生じます。この症状は社会的時差ボケを言われています。社会的時差ボケの状態が続くと疲れが増して体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
つまり、寝留めをしても体は睡眠不足の状態と変わりないため、寝留めは無駄で逆効果といえます。


睡眠不足は肥満や生活習慣病の原因

寝だめは効果なし_悪影響

寝留めをしても睡眠不足は解消しません。十分な睡眠をとらないと体には様々な悪影響が生じてしまいます。人は起きている時間が長いと食欲がわくホルモンであるグレリンの分泌量が増えます。その一方で、食欲を抑えるホルモンのレプチンの分泌量が減ってしまうのです。1日に起きている時間が長いと肥満へとつながってしまいます。
また、睡眠不足が体の免疫機能を弱める原因になってしまいます。免疫機能が衰えると様々な生活習慣病につながってしまいます。
毎日の生活でしっかりと睡眠をとることは健康維持のためにはとても重要です。


睡眠不足は経済損失にもつながる

寝だめは効果なし_仕事中の眠気に負ける

睡眠不足によって生じる悪影響は健康面だけではありません。
睡眠不足によって生じる経済損失は15兆円ともいわれています。仕事中に眠気を感じてしまうと、集中力が低下してミスの原因になります。
また、仕事の能率も落ちるため労働生産性も減少することになります。


睡眠不足の解消には働き方の改善が求められる

他の先進国と比べても、日本人は睡眠時間が少ない国民です。労働時間が長いことが大きな要因になっています。平日の睡眠時間を十分に確保するためには、働き方を改善するべきです。
しかし、労働時間の削減は自分の都合だけで解決できる問題ではありません。会社などの都合などで、どうしても夜遅くまで働かなければならない人もいます。労働スタイルを変えることが難しい場合は、1日に30分でもよいので早く寝ることです。これにより平日5日間で2時間以上の睡眠時間が作れます。その分週末に少しでも早く起きれば、体内時計のずれを少しでも解消できます。
また、朝起きてから明るい光を浴びることで、体内時計を常に一定に合わせられます。生活リズムを守ることが寝不足を解消につながります。
個人だけでなく企業も睡眠不足解消に向け取り組めることもあります。最近では会社の中に仮眠室を設けて、社員に昼寝をすすめている企業があります。
社会全体の問題ととらえなければ、日本人の睡眠不足解決にはつながらないと思います。


まとめ

休日にいつも以上に寝ることで平日の少ない睡眠時間の埋め合わせしようとする行為は寝留めと言われています。しかし、寝留めをしても睡眠不足の解消にはつながりません。
睡眠不足は、肥満や生活習慣病の原因になるだけでなく、うつ病など精神的な病にもつながってしまいます。さらに、集中力や気力の低下も招き、それに仕事にも支障が生じてしまいます。日本人は長時間労働などが理由で、十分な睡眠をとれていない人が一定数いるため、睡眠不足による経済的な損失は、睡眠不足の解消には個人だけでなく企業にも取り組みが求められています。
毎日の生活でしっかりと寝ることが健康を保つ要素になります。