家でも簡単に作れる?イギリスのクリスマス・プディング
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クリスマスといえば日本ではケーキやチキンを食べることが定番となっていますが、イギリスでは「クリスマス・プディング」を食べるのが一般的です。
見た目は黒い色をしたスポンジケーキですが、ドライフルーツや香辛料が合わさった絶妙な味と食べる前にフランベすることで青い炎に包まれる見た目はクリスマスにぴったりのお菓子と言えます。
今回はそんなクリスマス・プディングの簡単な作り方とその歴史について紹介していきます。
クリスマス・プディングのレシピ・作り方
それでは早速クリスマス・プディングのレシピと作り方を見ていきましょう。
レシピ
- 牛脂(もしくはバター) 70g
- レモンピール 50g
- オレンジピール 50g
- レーズン 70g
- サルタナ 70g
- カレンツ 70g
- パン粉 80g
- 三温糖 50g
- ナツメグ 小さじ4分の1
- シナモン 小さじ4分の1
- 卵 2個
- 牛乳 大さじ2杯
- ブランデー 大さじ2杯
- ラム酒 大さじ2杯
作り方
- 牛脂(なければバターでも代用可)、レモンピール、オレンジピールを細かく刻む
- 大きめのボウルに刻んだ材料と残りの材料を入れてよくかき混ぜる
- 混ぜ終わった材料を1日冷蔵庫で寝かせる
- バターを塗ったお好みの型に寝かせた材料を入れ、上にワックスシートとアルミホイルを被せて弱火で2~3時間かて蒸す
- 食べる前に少し熱したブランデーでフランベして完成
そのまま頂いても良いですが、生クリームやカスタードなどを付けることでより美味しく食べられます。
クリスマス・プディングの歴史と由来
クリスマス・プディングの由来はイギリスの中世で食されていた「プラム・ポタージュ」(濃厚なスープ)であり、クリスマスの日のみに食べるものではありませんでした。
そこから徐々にプラム・ポタージュをプディング(蒸し焼き)にしておかゆ上にする形が取られていき、それをクリスマスに作ることが多くなったことから「クリスマス・プディング」の原型が出来上がり始めます。
17世紀に起こった清教徒革命の最中では偶像崇拝を禁止することからクリスマスにミンスパイとクリスマス・プディングの製造が禁止されていましたが、革命後にはそれも解除され、現在のような固形となっていきます。
そして、イギリス王室でのデザートに採用されることを経て、国民の一般的なクリスマスのお菓子として定着していきました。
本場のクリスマス・プディングの準備
上記であげたレシピと作り方はあくまで簡単にクリスマス・プディングを作る際のものになっています。
本場イギリスのクリスマス・プディングは材料的にはほぼ同じものが使われますが、大きな違いとして冷蔵庫で寝かせる期間があります。
その期間は一ヶ月以上になることもあり、このことからイギリスでクリスマスプディングの準備をする際はその一ヶ月以上前から仕込みをすることが普通と言われます。
また、ワインのように寝かせる期間が長ければ長いほど美味しいクリスマス・プディングになるという俗説もあり、1年間熟成させる人も中にはいます。
ただ、近年では長い時間をかけてクリスマス・プディングの準備をする家庭は少なくなっており、市販のクリスマス・プディングを利用することが増えているようです。
日本で手作りする場合は、冷蔵庫でそれほどの長期間保存することが難しいことやそれほど長い期間でなくとも美味しく食べられるので、1日程度寝かせれば十分なものです。
まとめ
今回はクリスマス・プディングとその歴史について見ていきました。
長い歴史のあるデザートであり、今でも長い時間をかけて準備するほどイギリス人のクリスマスには欠かせないものになっています。
日本の家で作る場合は時間も1日と簡単になっていますが、クリスマス・プディングとしての味は楽しめますので、ぜひ作ってみてください。