地球は住めない星になる?惑星移住が迫る未来
目次・概要
地球は毎年温暖化しているとされており、日本国内でも夏の猛暑や暖冬などでその影響を感じている人がいると思います。
この温暖化が進んでいくと、いずれは海の砂漠化や火山の噴火が活発になり、住めない星になることが指摘されているものです。
そうならないように温暖化対策を行っていますが、その一方で地球以外の星に移住することで問題を解決するという考えも行われています。
しかし、実際に地球以外の星で人間が住むことができるものなのでしょうか?
今回はそんな人間が生活できる惑星の移住について紹介していきます。
距離は近いが様々な問題あり?太陽系の惑星・衛星
まず初めに見ていくのは学校でも習う範囲である太陽系の惑星です。
地球から考えれば距離は近い方である太陽系の惑星には現実的に移住を検討されるような星がいくつかあります。
火星
SFでもよくテーマにされる火星は現在でも性質が最も地球に近い移住先として挙げられます。
土や水が存在し、太陽がある程度当たって、気温もきちんとした設備があれば人間が過ごせる範囲内の場所もあることが主な理由になっています。
また、移動までの時間が8ヶ月前後であることから経費的にも技術的にも近い将来に実行しやすいという点も移住先の候補の理由になっています。
ただし、全体で見れば地球と比べて温度の低い星であり、本格的な移住には住居の建設が必要不可欠であるなどの問題はあります。
土星の衛星・タイタン
タイタンは土星の衛星として存在している星で、その表面は分厚い大気で囲まれています。
気圧は地球の1.4倍なので、耐圧スーツがなくとも過ごすことができるようになっいます。
また、星全体に純メタンの湖が広がっていることから、メタンを利用したエネルギーを生成することが可能です。
ただし、内部の温度はマイナス180℃と言われており、この寒さを対策しなければなりません。
更に最大の問題として地球からタイタンまでの移動が10年ほどかかることから技術面で追いついていないというものがあります。
距離は遠いがほぼ地球?太陽系以外の惑星・衛星
地球が属する太陽系は宇宙で見ればほんの一部分にすぎないものです。
そんな広大な宇宙には地球と同じような生物が存在できる場所(ハビタブルゾーン)が存在します。
移動の問題はありますが、地球とほぼ同じ環境であると推測される星があることをここでは紹介します。
ケプラー186f
NASAが打ち上げた惑星探査機「ケプラー」によって発見された惑星で、地球から約1200光年離れたところにあるものです。
地球より10パーセントほど大きな星で、太陽と似た性質の恒星であるケプラー186の周りを地球よりやや近い距離間で周回しています。
地球と近い条件下であることから水がある可能性が高い惑星と言われていますが、その反面ケプラー186が太陽よりも低い温度であることから地表の温度は低い可能性もあるとされています。
グリーゼ832c
オーストラリアのニューサウスウェールズ大学のチームによって発見された惑星で、地球からはつる座の方向へ16光年離れた場所にあるものです。
地球の5.4倍の質量があり、恒星とグリーゼ832cの距離間であることから温度や湿度は地球と同じような性質であり、水も存在する惑星であると言われています。
一方で質量の違いから惑星の持つ熱量が多くなり、それが地球とは異なる温度や湿度となっている可能性もあるようです。
惑星移住は本当になる?宇宙へ行くのはいつになるのか
ここまで地球からの移住先になる可能性のある惑星・衛星を挙げていきましたが。何度も挙げているように別の惑星への移動は技術的に短くても半年よりも多くの時間がかかるものです。
その技術開発のための開発費や実際に移動するためのロケットの費用などは莫大なものになります。
また、全ての人が安全に移動するための環境や移住先で適応するための環境を整えるための費用も必要になります。
そうなれば移住をするための一般人が支払う費用も高くなっていくものです。
それらのことから考えると他の惑星への移住できる権利が一般人に回って来るのは相当先の未来となると思った方が良いでしょう。
まとめ
今回の惑星への移住についてまとめていきます。
- 太陽系では火星や土星の衛星・タイタスが移住先の候補として挙げられる
- 太陽系以外ではケプラー186fやグリーゼ832cといった地球に似た性質のある惑星が存在している
- 地球から近いといっても移動には半年よりも多くの時間がかかる
- 実際に惑星移住をする際には全てにおいて莫大な費用がかかる
技術面では遠い未来ではありますが、惑星移住は本気で検討されているものであり、今後の宇宙開発の発展に大きく貢献するものです。
ニュースで惑星移住に関連するものを見かけた際には注目してみてください。